150号 2014年 秋

機関誌


国立民族学博物館創設40周年記念
特集 民博の礎―20世紀後半以降世界最大規模の民族誌コレクション

 

2014(平成26)年10月25日発行
発行所:一般財団法人 千里文化財団

149号 2014年 夏

機関誌

特集 女神

 

2014(平成26)年7月25日発行
発行所:一般財団法人 千里文化財団

 

148号 2014年 春

機関誌
ホタテ養殖にみる復興の兆し 鎌澤久也

特集 復興への道3

1章
文化の継承―有形文化財

2章
文化の継承―無形文化財

3章
記憶の継承

アラビアンナイトの変容
―語り継がれる物語―

西尾哲夫

掛け合い歌の響く場所
―ラオスの掛け合い歌「カップ・サムヌア」―

梶丸岳

二〇一三年二月、ラオス人民民主共和国フアパン県の中心地サムヌア。 夜の九時を過ぎたころ。ある有力者の家に集まった人びとの前で、 カップ・サムヌアの歌い手ポーン氏(仮名)がマイクを握って歌いはじめた。 「ああ、今日はよい日です。街にあるボーの木の梢には柔らかい新芽が芽生えてきています。 それではまず私が、はばかりながら始めさせていただきます……」

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【地域(国)】
西アジア(シリア)
ヨーロッパ(フランス)
東南アジア(ラオス)
東アジア(日本)

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【執筆者(五十音順。肩書は発行当時のもの)】
梅屋 潔(うめや きよし 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授)
梶丸 岳(かじまる がく 京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター特別研究員、国立民族学博物館外来研究員)
加藤 幸治(かとう こうじ 東北学院大学文学部准教授)
鎌澤 久也(かまざわ きゅうや 写真家)
菊地 暁(きくち あきら 京都大学人文科学研究所助教)
北村 繁(きたむら しげる 漆工芸家)
木村 周平(きむら しゅうへい 筑波大学人文社会系助教)
小谷 竜介(こだに りゅうすけ 東北歴史博物館学芸員)
西尾 哲夫(にしお てつお 国立民族学博物館教授)
橋本 裕之(はしもと ひろゆき 追手門学院大学地域文化創造機構特別教授)
日高 真吾(ひだか しんご 国立民族学博物館准教授)
山内 宏泰(やまうち ひろやす リアス・アーク美術館学芸係長)

147号 2014年 新春

機関誌
テイクアウトのアイス・ミルク・コーヒーを買いに来たムスリムの娘たち
大村次郷

万国喫茶往来 第11回 東南アジア3
メコンの流れとともに喫茶事情とともに考えるインドシナの現在・過去・未来

文=白石 隆
写真=大村次郷

コラム インドシナを歩く   大村次郷

騙しあい助けあう商売のしくみ
タンザニアの零細商人マチンガ

小川さやか

タンザニアの都市のストリートで商売をおこなう「マチンガ」とよばれる商人たち。不確実・不確定な状況で、彼らはどのように生き、あきないを成りたたせるのか。そこには「ウジャンジャ」という知恵があった。

繰り返される日々
酒蔵のなかの生活

岩谷洋史

麹菌と酵母のふたつの微生物による米の発酵作用に、人の手が加わることで、日本酒は造られる。酒蔵のフィールドワークから、酒造りのサイクルをみる。

世界をさわる 最終回
ヒトのカタチ

私たちは日常において、視覚と聴覚に頼って情報を取り込むことが多い。日常生活にとどまらず、博物館や美術館という鑑賞・学習の現場でも「見学」「観覧」といった視覚中心の鑑賞方法が提示されることが多い。しかし、ものの本質を知る手段は、視覚や聴覚に限るのだろうか。本連載では、五感のうちでもとくに「さわる」行為に着目し、「見える」「聞こえる」という常識にとらわれない、あらゆる角度から対象を理解する〝手法〟を提案したい。「さわる」行為には、世界を知るためのさまざまな可能性が秘められている。

「保助」という思想  広瀬浩二郎

ヒトのカタチ
彫刻を造りながら思うこと・触れて鑑賞する人のために  柴田良貴

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【地域(国)】
アフリカ(タンザニア)
東南アジア(ベトナム、ラオス、タイ、カンボジア)
東アジア(日本)

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【執筆者(五十音順。肩書は発行当時のもの)】
岩谷洋史(いわたに ひろふみ 立命館大学非常勤講師、国立民族学博物館外来研究員)
大村次郷(おおむら つぐさと 写真家)
小川さやか(おがわ さやか 立命館大学准教授)
柴田 良貴(しばた よしき 彫刻家、筑波大学芸術系教授)
白石 隆(しらいし たかし 政策研究大学院大学学長、京都大学名誉教授)
広瀬 浩二郎(ひろせ こうじろう 国立民族学博物館准教授)