第335回 企画展関連 バリアフリーとフリーバリア ―障害を「いやす」社会から「いかす」社会へ

演題
企画展関連
バリアフリーとフリーバリア ―障害を「いやす」社会から「いかす」社会へ

内容
バリアフリーとは、障害者と健常者の間にある障壁を取り除くこと。では、そもそも障害、健常とは何なのか。講演では日本の近代社会と視覚障害者の関係を振り返りながら、障害を文化として「いかす」新たなフリーバリア論を紹介します。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(約1時間)当日、講演会受付にてお申込みください。

講師
広瀬 浩二郎(国立民族学博物館助手)

日時
2006年5月6日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第334回 特別展関連 郷土玩具について ―みんぱくキッズワールドの展示資料を中心に

演題
特別展関連
郷土玩具について ―みんぱくキッズワールドの展示資料を中心に

内容
日本の伝統的な郷土玩具は、身の回りにある材料を用いてつくられます。今回は特別展「みんぱくキッズワールド──こどもとおとなをつなぐもの」で出展している郷土玩具について、実際に製作しているようすを取材したビデオを通して紹介します。

※講演会終了後、みんぱく見学会をおこないます。詳しくは「みんぱく見学会」欄をご覧ください。

講師
日髙 真吾(国立民族学博物館助手)

日時
2006年4月1日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第79回 【特別展「みんぱくキッズワールド―こどもとおとなをつなぐもの」関連】 こどもとおとなをつなぐもの ―人類学がみつめるこどもの文化

演題
【特別展「みんぱくキッズワールド―こどもとおとなをつなぐもの」関連】
こどもとおとなをつなぐもの ―人類学がみつめるこどもの文化

内容
人類学者がフィールド調査におもむくと必ず出会うのが子どもたちです。それぞれの土地には、人びとが大切にしてきた子どもと大人との絆があります。特別展ではそんな子どもと大人とのつながりを紹介しています。

講演会では展示の様子を紹介しながら、私たちが子どもと大人とのつながりを考える機会をつくりたいと思っています。

※講演会終了後、懇談会(15:40~16:30)を行ないます。当日講演会受付でお申し込みください。

講師
野林 厚志(国立民族学博物館助教)

日時
2006年4月2日(日) 14時~15時30分

場所
お茶の水女子大学

定員
150名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:1000円

第333回 文化人類学への誘いシリーズ 応用編(2) 「紛争」 平和構築の人類学

演題
文化人類学への誘いシリーズ 応用編(2)
「紛争」 平和構築の人類学

内容
紛争地域の住民は、「人間の安全保障」がもっとも脅かされた状況にあり、その意味で紛争中と紛争後の平和構築は、きわめて重要な意義をもつ。講演では、この課題に、人類学がいかに貢献できるか/すべきかを、アフリカ・スーダンの事例を中心に考えてみます。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(約1時間)当日、講演会受付にてお申込みください。

講師
栗本 英世(大阪大学大学院教授)

日時
2006年3月4日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

116号 2006年 春


サマルカンド、シャヴスキー市場
文/写真・大村次郷

特集 アム・ダリヤに魅せられて
中央アジアと加藤九祚

文・加藤 九祚
写真・大村 次郷

君は、はるばる日本からやって来て、スルハンダリア地方の古いダルベジン・テパやカラ・テパで考古学的発掘に従事している加藤九祚氏について聞いたことがあるかもしれない。彼の犠牲的精神に富む、広範な知識は、われわれの歴史全体や古代の遺跡を含むのみならず、文化的・精神的遺産に関しても深い理解を示している。加えて、これらの事物を外国の人びとに伝えることに大きく貢献し、また、ウズベキスタンと日本両国の学問的関係を発展させることにおいても実りおおい成果をあげたことにより、ウズベキスタン共和国の大統領令に基づいて〈友好〉勲章をさずけられた。ウズベキスタン小学六年生、公民教科書に掲載された加藤九祚先生の紹介(『VATAN TUYG`USI 6』 2002)

ホラズムとメルヴの旅
文・加藤 九祚
写真・大村 次郷

中央アジアの砂漠地帯を流れる大河アム・ダリヤ。古来、流域の人びとの暮らしに潤いを与え、多様な勢力の衝突点ともなってきた。古代からの人びとの営みに思いを馳せつつ、環境破壊が深刻な河口の地、アラル海を目指して旅を続ける

対談 あくなき探求心 シベリアからカラ・テパへ                 対談・加藤 九祚×帯谷 知可
写真・大村 次郷

加藤九祚氏のように遠いふるさとからやって来て、ウズベクの田舎で学問的探求にたずさわっている学者は稀だろうか?この人物は、われわれの国や人びとを心から愛しており、われわれの母国語を自由に話すことができ、われわれの歴史についてどんな人とも議論をたたかわせるだけの知識があり、そしてわれわれの国を高く評価し、尊重している。ウズベクの人びともまた、彼を敬愛するがゆえに〈ドムラ(先生)〉とよんでいるのだ。

 

琵琶湖周航
丸子船船頭と船大工の世界

文・出口 晶子
写真・出口 正登

近世より引き継がれた琵琶湖の丸子船水運。二〇〇一年、最後の船頭が船を降り、二〇〇六年、丸子船を手がけた棟梁は九三歳をこえた。舟運を通してつむがれた生活世界は、近現代のウミ・山・里のネットワークの伸縮を映しだす。人の語りに耳すそ、湖うみの水際みぎわに足はこぼ、山のかなたへ手をかざそ。

 

異貌の神は火の大地から生まれる
文・遠藤 ケイ
写真・飯田 裕子

パプアニューギニアの、ニューブリテン島ラバウルで、年1回開かれるマスク・フェスティバル。民族ごとに、独自の化粧と装いをこらした人々は。夜更けまでかがり美を囲み、熱狂の唄と踊りを繰り広げる。密林の化身のような草簑と、色とりどりの化粧、仮面、羽根飾り。見る者を興奮と陶酔の渦に巻き込むその風貌は、超自然的な力への畏れが生みだした想像力の産物なのか

【地域(国)】
東アジア(日本)
東南アジア(パプアニューギニア)
中央アジア(ウズベキスタン、トルクメニスタン)