第332回 文化人類学への誘いシリーズ 応用編(1)「環境」 地球環境問題の人類学 ―クジラの保護と利用

演題
文化人類学への誘いシリーズ 応用編(1)「環境」
地球環境問題の人類学 ―クジラの保護と利用

内容
地球上には、絶滅に瀕している多くの動物がいます。なかでもクジラは最大の哺乳類であり、今その保護が政治的にも注目されています。講演ではクジラ猟を生業にする先住民による「生存捕鯨」を紹介し、かれらのかかえる問題点を指摘します。またクジラの保護と利用の両立は可能なのか、世論や自然保護団体などの動きとあわせて考えます。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(約1時間)当日、講演会受付にてお申込みください。

講師
池谷 和信(国立民族学博物館助教)

日時
2006年2月4日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第67回 民族学研修の旅 変貌するインド ─ 南北の都市・デリーとチェンナイを巡る7日間 中止になりました

第67回 民族学研修の旅 変貌するインド ─ 南北の都市・デリーとチェンナイを巡る7日間

2006年2月21日(火)~2月27日(月) 7日間 中止になりました

悠久の時が流れる伝統の国というイメージが強いインド。しかし近年、経済の自由化とともに近代化の波が押し寄せ、急激な発展を遂げています。今回の民族学研修の旅では、南北の都市・デリーやチェンナイなどを訪れ、「変貌」するインドの素顔に迫ります。博物館や寺院でインドの伝統を知る一方、発展し続けるIT企業などを訪問し最新の現状も見学します。

また、織り物の工房や世界遺産に登録された数かずの遺跡やヒンドゥー教徒の聖地も訪問。「新旧」さまざまな文化にふれて、今のインドを体感してください。

第331回 文化人類学への誘いシリーズ 基本編(5)「表象」 考えるための道具を考える ―表象のテクノロジー

演題
文化人類学への誘いシリーズ 基本編(5)「表象」
考えるための道具を考える ―表象のテクノロジー

内容
コンピューターは現在、わたしたちの知的作業を補佐する道具として不動の地位を占めています。もっとも、コンピューターが登場するはるか以前から、人間は思考するためのさまざまな道具を考案してきました。その歴史の一端を振り返り、思考の道具がわたしたちの生活をどのように変えてきたのかを考えてみたいと思います。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(約1時間)当日、講演会受付にてお申込みください。

講師
齋藤 晃(国立民族学博物館助教)

日時
2006年1月7日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

115号 2006年 新春


開封の酒店で働く女性
文/写真・大村 次郷

特集 中国を知る
社会と文化を読み解く48のキーワード

伝統文化はもとよりファッションや食事、IT事情から映画まで、現代中国が抱える社会問題と現象を48のキーワードに分け、文化人類学者23名が読み解きます。生活レベルに密着した視角、迫力あるカラー写真で等身大の中国像を提供します。 日中関係は「政冷経熱」と言われ、とかく政治や経済の側面ばかりがクローズアップされています。現地調査に基づく民族学者たちがとらえた中国像は偏りのない中国論として、学校での授業の参考に、またひろく市民の方々にお読みいただくことは、真の国際理解に役立つことと思います。

 

暖をとる人々・アイルランド編
「大地の火が燃える」

遠藤 ケイ

アイルランドは、遙か紀元前から度重なる異民族の侵略と支配を受けながら、一度も負けていないと言い切る。誇り高きアイリッシュの魂は、特異の哀切と幻想世界を内に秘めながら、過去から未来に命を引き継いでいく。その足の下には、氷河期に埋まった樹木が悠久の眠りを経て、泥炭層としてぶ厚く堆積している。まさに大地が火となって燃える。大西洋に取り残された辺境の島の人々は、その火に寄り添って生きてきた。そこには、原始の火と人の暮らしの関わりを考え直す原点がある

国立民族学博物館ミュージアム・ショップ通信

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