第315回 われわれは文化を食べている ―雑食の雑学より

演題
われわれは文化を食べている ―雑食の雑学より

内容
価値の体系である「文化」の、食の側面が「食文化」である。われわれは、所属している民族や地域の食になじんでいて、他の民族や地域の食をゲテモノとよんだりするが、そのあたりのことをスライドをみながら考えてみる。

※講演会終了後、講師との懇談会(約1時間)をおこないます。当日、講演会受付でお申し込みください。

講師
周 達生(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2004年9月4日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第42回体験セミナー 香りのシルクロード ─ ─アラビアンナイトと和の香り

第42回体験セミナー 香りのシルクロード ─ ─アラビアンナイトと和の香り

2004年9月25日(土)

「この世で価値があるものは、女性、よい香り、そして祈りの三つ」と、預言者ムハンマドは語ったといわれています。イスラム世界には豊かな香りの伝統があり、『アラビアンナイト』にも香りにまつわる場面が数多く登場します。一方、日本でも6世紀末に香木が漂着して以来、その香りを独自の感性で解釈し、日本の香りをつくってきました。講師からイスラム世界の香りについてのお話をうかがったのち、寛政年間から京都で薬種業を営まれる山田松香木店(やまだまつこうぼくてん)にて香道を体験し、日本の香りを「聞いて」みます。


第42回 香りのシルクロード-─アラビアンナイトと和の香り 実施報告

イスラームと和の香りに酔いしれる

秋晴れの9月25日、京都御所に程近い山田松香木店にて第42回体験セミナーを開催しました。会場では西尾哲夫先生の講演で紹介されたイスラーム世界の代表的な香原料「麝香(じゃこう)」「龍涎香(りゅうぜんこう)」「乳香(にゅうこう)」「沈香(じんこう)」や、店に代々伝わる和の香りをかもす貴重な香木の数々を間近にみることができました。粛々と進められた香道体験とともに、イスラームと和のふたつの香り世界に酔いしれた半日となりました。

第314回 海を利用するひとびと2 サンゴ礁の特殊海産物

演題
海を利用するひとびと2
サンゴ礁の特殊海産物

内容
東南アジアのサンゴ礁には、鼈甲や真珠、ナマコなどを採って生活してきた人びとがいる。そのほとんどは、地元で消費されることはなく、中国などへ輸出されてきた。サンゴ礁の劣化や資源の採りすぎが報告される今日、かれらの生活がどのように変化してきたのかを紹介する。

※講演会終了後、講師との懇談会(約1時間)をおこないます。当日、講演会受付でお申し込みください。

講師
赤嶺 淳(名古屋市立大学人文社会学部助教)

日時
2004年8月7日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第313回 海を利用するひとびと1 北方先住民の生業活動

演題
海を利用するひとびと1
北方先住民の生業活動

内容
極北の民イヌイットは、カナダ政府とともにシロイルカなどの水産資源を共同で管理しながらその持続可能な利用をめざしている。かれらがいかに水産資源を利用しているか、さらに現在どのような問題に直面しているかを紹介する。

講師
岸上 伸啓(国立民族学博物館助教)

日時
2004年7月3日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第71回 中央アジアの多民族社会における「民族間対話」・「地域社会対話」の仕組み

演題
中央アジアの多民族社会における「民族間対話」・「地域社会対話」の仕組み

内容
長年内戦に苦しんだタジキスタンやアフガニスタンのような多民族社会では、 紛争の平和的解決・予防の伝統的仕組みが十分に認識されてこなかった。

今回は、その一例として、中央アジアにおける「民族間対話」を紹介する。

講師
ティムール・ダダバエフ(東京大学東洋文化研究所助教)

日時
2004年7月10日(土) 14時30分~16時

場所
東京芸術劇場5階 中会議室

定員
80名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料