第118回 【第89回民族学研修の旅関連】モンゴル高原における遊牧民の遺産

演題
【第89回民族学研修の旅関連】
モンゴル高原における遊牧民の遺産

内容
モンゴル高原では古来、匈奴・鮮卑・突厥など、様々な民族が主役の座を交代しながら、遊牧文明が維持されてきました。遊牧とは、乾燥した気候にあわせて動物を多角的に利用する生活であり、移動によって随時、自然や社会の変化に対応する柔軟性を備えています。モンゴル遊牧民は、そうした生活の知恵や移動精神を、現在に受け継ぐ人びとです。馬に乗って草原を駆け、平和構築に励んだ遊牧民の暮らしを、各地に遺る史跡を手がかりに考えます。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会を実施します(40分)。

講師
小長谷 有紀(人間文化研究機構理事、国立民族学博物館併任教授)

日時
2017年5月13日(土) 13時30分~14時40分

場所
モンベル御徒町店4Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会・モンベル会員:無料、一般:500円

第117回 異文化が交差する物語 アラビアンナイトからのぞく中東世界

演題
異文化が交差する物語
アラビアンナイトからのぞく中東世界

内容
9世紀に原型ができたとされる“中東の文学”アラビアンナイト。じつはこの物語、18世紀にヨーロッパ人に見出されるまで、中東ではさほど親しまれる存在ではありませんでした。ヨーロッパ人に「発見」されたこの物語からは、中東に向けられたまなざし、そこに暮らす人びとの文化や信仰心、世界観を感じ取ることができます。 千一夜という大長編に至った経緯とともに、物語をとおして中東の人びとが育んできた価値観をさぐります。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会を実施します(40分)

講師
西尾 哲夫(国立民族学博物館教授)

日時
2017年2月25日(土) 13時30分~14時40分

場所
モンベル御徒町店4Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会・モンベル会員:無料、一般:500円

第116回 【新「アイヌの文化展示」関連】 「アイヌ・アート」をもっと身近に イラストレーションから踊りまで

演題
【新「アイヌの文化展示」関連】
「アイヌ・アート」をもっと身近に イラストレーションから踊りまで

内容
2016年6月にオープンした新「アイヌの文化」展示では「現代、そして未来」というセクションを設け、伝統を継承しつつ、あらたな文化を創造する姿を紹介しています。本講演会では新しくなった展示の見どころを紹介するとともに関東でアイヌ文化の普及・継承活動に携わる方をゲストに迎えて、近年の取り組みとそれに対する思いを語っていただきます。
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伝統をふまえつつ、あらたな表現方法に挑戦する、作家/アーティストたちの活動などについて紹介します。

※講演会終了後、解説付きで、アイヌ文化交流センターの資料を見学します(40分)

講師
齋藤 玲子(国立民族学博物館准教授)
ゲスト
小笠原 小夜(アイヌ文化交流センター非常勤職員、イラストレーター)

日時
2017年1月9日(月・祝) 13時30分~14時40分

場所
アイヌ文化交流センター

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

第115回 【第87回民族学研修の旅関連】 国境の地に生きる フィンランド・カレリアとエストニア・セトゥの人びと

演題
【第87回民族学研修の旅関連】 国境の地に生きる
フィンランド・カレリアとエストニア・セトゥの人びと

内容
フィンランド東部・カレリア地方とエストニア東南部・セトゥ地方にはともに国境によりロシア側と分断された人びとが住んでいます。双方ともロシアの長い支配下にあったため民俗文化や宗教にはロシアの強い影響を残す一方、辺境の地であったことからそれぞれの国ではすでに失われた文化も多く保持してきました。本講演では、今日、過疎化と多数派への同化の波のなかで地域にとどまり、伝統文化を守ろうとする人びとの姿を追います。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会を実施します

講師
庄司 博史(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2016年4月23日(土) 13時30分~15時30分

場所
モンベル渋谷店5Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会・モンベル会員:無料、一般:500円

第114回 【第86回民族学研修の旅関連】 チョコレートの文化誌 カカオと人の4000年の物語

演題
【第86回民族学研修の旅関連】
チョコレートの文化誌 カカオと人の4000年の物語

内容
私たちに至福の時をもたらす甘いお菓子「チョコレート」。 その原料となるカカオは、メソアメリカに起源をもち、4000年前には栽培されていたことがわかっています。薬や貨幣的価値をもち、交易や貢納の品として珍重され、またスペイン人が進出する以前は飲料として嗜まれ、高貴な人のみが口にすることのできる貴重な品でした。本講演会では、16世紀以前のメソアメリカにおけるカカオ利用を中心に、現代のチョコレートに至るカカオと人の長くて深い関係を概観します。

講師
八杉 佳穂(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2015年10月10日(土) 14時~16時

場所
JICA地球ひろばセミナールーム600

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円