千里文化財団とは
千里文化財団とは

理事長のご挨拶

 

千里文化財団は大阪・千里の地に拠点をおいて活動する団体です。1977年の国立民族学博物館(民博)の開館にあわせ、財団法人民族学振興会の千里事務局として1976年に発足しました。民博の支援活動が主たる事業でしたが、千里という地の利を生かして、それ以外にもさまざまな文化・学術事業を支援・推進してきました。

他方、雑誌『季刊民族学』の冒頭に梅棹忠夫民博初代館長の趣旨説明が載っていますが、そこで「教養ある市民」であるところの「国立民族学博物館友の会」の会員に届けるメディアであることが力説されています。また読者には「品格ある教養と知的関心のつよさをこそ期待すべきであろう」と述べています。当財団のもうひとつの原点は、そうした市民サービスにあります。

わたしは民博の研究者として開館時から千里文化財団とさまざまなかかわりをもち、はかりしれない恩恵をこうむってきました。このたび小山修三氏のあとをうけて理事長に就任することになりましたが、恩がえしのつもりで誠心誠意つとめてまいります。

文化人類学・民族学はおもに世界の諸民族を対象とし、世界理解の探究に尽力してきましたが、とくにフィールドから得た情報にもとづく認識を大切にしてきました。また細分化した専門を越えて、学際的・総合的な視点の獲得にも力を注いできました。そうした立場から、人類社会がかかえる諸問題にも果敢に切り込んでゆくことが重要であるとかんがえています。

千里文化財団は民博をはじめとする各種研究機関や市民を中心とする知的活動と連携しながら、地域社会や国際社会につながっていくことをめざしています。わたしも微力ながら全力をあげて取り組んでまいりますので、ご協力・ご支援をたまわりますようおねがいもうしあげます。

公益財団法人千里文化財団
理事長 中牧 弘允

理事長徒然草(コラム)

理事長徒然草(第020話)シンポジウム2023「『日本人』の内と外―異文化接触を語り合う」をふりかえって

理事長徒然草(第019話)「田主誠版画展をふりかえって」

理事長徒然草(第018話)「前理事長小山修三先生を追悼する」

理事長徒然草(第017話)「石川県七尾美術館&のと里山里海ミュージアムを訪ねて」

理事長徒然草(第016話)「「人類学の日」に寄せて」

理事長徒然草(第015話)「シンポジウム「人類・いのち・万博―1970から2025に向けて」をふりかえって」

理事長徒然草(第014話)「川田順造先生の文化勲章と石毛直道先生の文化功労者のご顕彰を祝して」

理事長徒然草(第013話)「アイヌ文化と和人文化―国立アイヌ民族博物館のビーズ展に寄せて」

理事長徒然草(第012話)「公益財団法人の認定を受けました」

理事長徒然草(第011話)「人類の文明的課題に向き合う」

理事長徒然草(第010話)「『千里眼』150号記念号に寄せて」

理事長徒然草(第009話)「元理事立石義雄氏を悼む」

理事長徒然草(第008話)「梅棹忠夫先生の生誕100年をむかえて」

理事長徒然草(第007話)「このたびの災害(台風15号、19号)に寄せて」

理事長徒然草(第006話)「篠遠喜彦夫妻の思い出―『季刊民族学』169号の特集に寄せて」

理事長徒然草(第005話)「カクレキリシタンを訪ねる旅に参加して」

理事長徒然草(第004話)「博覧会の遺産、あなどるべからず」

理事長徒然草(第003話)「大阪北部地震の対応について」

理事長徒然草(第002話)「中国の第7回国際工商人類学大会に参加して」

理事長徒然草(第001話)「グローバル・ビジネス人類学サミットに出席して」