千里文化財団とは
千里文化財団とは

理事長のご挨拶

理事長国立民族学博物館(みんぱく)の創設は私たち民族学研究者の長年の夢でした。1977年の開館でそれが実現したとき、梅棹初代館長 は、専門的な研究や展示をおこなうだけではなく、ひろく市民に呼びか け、知的活動を活発にするための装置の必要性を説いていました。それが今日の千里文化財団となったのです。

当財団はみんぱくの事業に協力し支援するとともに、みんぱくを支える市民のあつまりである「友の会」を運営し、市民の視点に立った『季 刊民族学』の発行、各地での講演会、海外および国内研修旅行などをおこなってきました。また、みんぱくとふかく連携をたもちながら多様な事業を実施し、文化人類学・民族学の普及に努めてまいりました。

開館より40年、そのあいだに世界のグローバル化が進み、日本 社会も制度や経済のあり方が大きく変わってきました。国際社会のみならず地域社会をとりまく諸問題を解く鍵として、文化人類学・民族学の 視点は、ますます必要となっていると考えられます。公益財団法人制度改革に伴い、各種事業を推進するため2013年4月から非営利型の一般財団法人として新しいスタートを切ることになり、小林庄一 郎理事長の後任として、私が理事長を務めることになりました。私にとっては未経験の領域でありますが、全力をつくしてまいりますので、ご支援を賜りますようどうぞよろしくお願い申しあげます。

一般財団法人千里文化財団
理事長 小山 修三