第316回 アラビアンナイトへの誘い(1) タカラジェンヌの千一夜 ─日本におけるアラビアンナイト受容の一断面 講師

演題
アラビアンナイトへの誘い(1)
タカラジェンヌの千一夜 ─日本におけるアラビアンナイト受容の一断面

内容
宝塚歌劇におけるアラビアンナイト受容は、日本での一般的な受容と重なる。原作を忠実になぞったストーリーは宝塚的展開とは異質なものとしてとらえられる一方で、物語の筋や舞台が宝塚風に巧みにアレンジされている。

※終了後、特別展見学会をおこないます。詳細は「みんぱく見学会」欄をご覧ください。

講師
西尾 哲夫(国立民族学博物館助教)

日時
2004年10月2日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第43回体験セミナー

第43回体験セミナー 世界の発酵文化:フナズシ ─ ─魚とコメの出会いが生んだスローフード

世界にはさまざまな発酵食品があり、それぞれユニークな食文化を形成しています。『季刊民族学』104号(04年4月発行)の特集でとりあげ、多くの会員の方から反響がよせられた、日本の発酵文化「フナズシ」について考えます。

『季刊民族学』でご執筆いただいた堀越昌子先生を講師に迎え、発酵食「ナレズシ」の保存技術や文化、そして琵琶湖周辺の食文化についてお話しいただくとともに、老舗フナズシ店で製造工程の一部を見学し、まさに食べごろの「フナズシ」を食していただきます。

第27回 特別展「アラビアンナイト大博覧会

演題
特別展「アラビアンナイト大博覧会

2004/10/02(土)

解説者
西尾 哲夫 (特別展実行委員長 研究戦略センター助教授)

内容
特別展をみながら、多くの人がもつ中東のイメージと、現実との違いについて考えてみましょう。 同日の講演会『アラビアンナイトへの誘い(1)タカラジェンヌの千一夜─日本におけるアラビアンナイト受容の一断面』と続けてご参加ください。

第315回 われわれは文化を食べている ―雑食の雑学より

演題
われわれは文化を食べている ―雑食の雑学より

内容
価値の体系である「文化」の、食の側面が「食文化」である。われわれは、所属している民族や地域の食になじんでいて、他の民族や地域の食をゲテモノとよんだりするが、そのあたりのことをスライドをみながら考えてみる。

※講演会終了後、講師との懇談会(約1時間)をおこないます。当日、講演会受付でお申し込みください。

講師
周 達生(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2004年9月4日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第42回体験セミナー 香りのシルクロード ─ ─アラビアンナイトと和の香り

第42回体験セミナー 香りのシルクロード ─ ─アラビアンナイトと和の香り

2004年9月25日(土)

「この世で価値があるものは、女性、よい香り、そして祈りの三つ」と、預言者ムハンマドは語ったといわれています。イスラム世界には豊かな香りの伝統があり、『アラビアンナイト』にも香りにまつわる場面が数多く登場します。一方、日本でも6世紀末に香木が漂着して以来、その香りを独自の感性で解釈し、日本の香りをつくってきました。講師からイスラム世界の香りについてのお話をうかがったのち、寛政年間から京都で薬種業を営まれる山田松香木店(やまだまつこうぼくてん)にて香道を体験し、日本の香りを「聞いて」みます。


第42回 香りのシルクロード-─アラビアンナイトと和の香り 実施報告

イスラームと和の香りに酔いしれる

秋晴れの9月25日、京都御所に程近い山田松香木店にて第42回体験セミナーを開催しました。会場では西尾哲夫先生の講演で紹介されたイスラーム世界の代表的な香原料「麝香(じゃこう)」「龍涎香(りゅうぜんこう)」「乳香(にゅうこう)」「沈香(じんこう)」や、店に代々伝わる和の香りをかもす貴重な香木の数々を間近にみることができました。粛々と進められた香道体験とともに、イスラームと和のふたつの香り世界に酔いしれた半日となりました。