第72回 連続講演会「文化人類学の社会的活用」(1) 文化人類学の社会的活用 ~ はじめに

演題
連続講演会「文化人類学の社会的活用」(1)
文化人類学の社会的活用 ~ はじめに

内容
かつてアメリカの文化人類学者マーガレット・ミードは、人類に未来があるとするならば人類学者が重要になってくるということを語っています。ミードの生きた20世紀にもまして、現代における文化人類学の意義は問われています。

フィールドワークの方法やそれにもとづく知識やかんがえ方が社会とどのように関わるのかをかんがえます。

講師
田村 克己(国立民族学博物館教授)

日時
2005年1月22日(土) 14時~15時30分

場所東京芸術劇場5階 中会議室

定員
80名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料

第318回 アラビアンナイトへの誘い(3) 江戸のラクダ見物 ―混淆する異界・イメージ・多文化

演題
アラビアンナイトへの誘い(3)
江戸のラクダ見物 ―混淆する異界・イメージ・多文化

内容
前近代の日本の庶民が、どのように中東世界・文物を受け容れたかの実例として、文政4(1821)年に長崎に舶来し各地をめぐって衝撃を与えたラクダをとりあげる。都市の見世物小屋で、いかに「異国」のラクダがイメージ化され、「異国」をめぐる言説が飛びかったかを紹介する。

※講演会終了後、講師との懇談会(約1時間)をおこないます。当日、講演会受付でお申し込みください。

講師
川添 裕(皇學館大学文学部教授)

日時
2004年12月4日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第44回体験セミナー 中国茶を味わう ─ ─工夫茶の世界

第44回体験セミナー 中国茶を味わう ─ ─工夫茶の世界

中国における「茶道」ともいうべき「工夫茶(こうふちゃ)」。「工夫」は、「手間ひまをかける」を意味しますが、その工夫茶の奥深い世界を体験します。

セミナーでは、周達生先生による工夫茶の概説とその変容のお話ののち、王連茂先生に福建省泉州でブームとなっている工夫茶の味わい方の最新事情についてお話をうかがいます。その後、実際に王先生に数種類の最高級のお茶をいれていただき、それぞれがもつ香りと味の深みを楽しみます。また、お土産として茶器の一部と茶葉をお持ち帰りいただきます。


第44回 中国茶を味わう-─工夫茶の世界 実施報告

第317回 アラビアンナイトへの誘い(2) 19世紀イギリスの手作り「おもちゃ劇場」 ─ホームエンターテインメントにあらわれたアラビアンナイト

演題
アラビアンナイトへの誘い(2)
19世紀イギリスの手作り「おもちゃ劇場」
─ホームエンターテインメントにあらわれたアラビアンナイト

内容
19世紀、英国ではパントマイムと呼ばれる通俗劇が流行り、演目としてアラビアンナイトものは好まれた。そのおみやげ用の芝居絵を子供が切り抜いて遊んだのがきっかけで、組み立て式のおもちゃ劇場が売られるようになる。テレビのない時代のお茶の間劇場は、どういうつくりになっていたのか。

講師
山中 由里子(国立民族学博物館助手)

日時
2004年11月6日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第65回 民族学研修の旅 友・遊・食・彩 ─ シンガポール・香港の食探訪

第65回 民族学研修の旅 友・遊・食・彩 ─ シンガポール・香港の食探訪

2004年11月5日(金)~11月9日(火) 5日間

昨年『あれも食べたこれも食べた─雑食の雑学』を刊行し、世界のあらゆる食文化を研究されている周達生先生を講師として、多彩な食文化が発達したシンガポール・香港を訪れます。 シンガポールでは、フカヒレやアワビが特徴のタイ風中華料理店や、ニョニャとよばれるマレー風中華料理店、またシンガポーリアンの台所・ホーカーズとよばれる屋台を訪れ、多民族文化の食を体験します。

香港では、豊富な食材が集まる市場の見学や、子豚の丸焼きやカエルなどのなじみのない料理を体験します。さらに足をのばして、マカオで「ポルトガル的」中華料理を味わい、かつて貿易で栄えた小さな島・長州島で、漁港ならではの地元海鮮料理を楽しみます。ぜひふたつの地域の食を通して、文化の多様性を感じてください。