第69回 民族学研修の旅 もう一つのハワイ ─ 山中速人先生と 三色アイスの世界 複合文化社会を歩く

第69回 民族学研修の旅 もう一つのハワイ ─ 山中速人先生と 三色アイスの世界 複合文化社会を歩く

2007年2月28日(水)~3月5日(月) 6日間

ハワイといえばワイキキ。でも、このワイキキは、ハワイの人びとが観光客という「他者」のための差し出した「租界」。そこにいれば、「楽園ハワイ」のすべてが満たされていると訪問者は思うけれど、それは作られたイメージの集積があるだけなのかもしれません。  わたしたちは、ワイキキを素通りして、もうひとつのハワイを目指します。

ハワイは、ポリネシア系先住民族ハワイ人の築いた文化を基盤として、近代にはいって隆盛をきわめたさとうきびプ ランテーションで働くために移住してきた、さまざまな移民たちによって築かれた「複合文化社会」です。多様な文化が混じり合い、かつ、主張し合うハワイの社会。ハワイ日系人の文化も、その中の重要な一部です。

わたしたちは、かつてプランテーションで栄えたカウアイ島ワイメアという小さな町をたずね、そこで暮らす土地の人びととふれあいながら、この多様な文化が複合するハワイの実相をフィールドワークで探ります。