174号 2020年 秋

特集 キリスト教受容のかたち
   ――世界史のなかのかくれキリシタン

教科書でもよく知られている「聖フランシスコ・ザビエル像」。
ほかのキリシタン遺物とともに、この絵が大阪府茨木市の山間の集落から発見されて今年で100年になる。

国立民族学博物館からもそう遠くないその集落は、江戸幕府がキリスト教を禁止した後も、密かに信仰を続けていたかくれキリシタンの里だった。

日本にキリスト教が伝来した戦国時代は世界史で言えば大航海時代である。日本ではその後、鎖国・禁教下でかくれキリシタン信仰が生まれたが、キリスト教の布教と受容のさまざまなかたちが世界各地にあった。

世界史のなかでかくれキリシタン信仰を考えてみたい。

2020(令和二)年10月25日発行 
発行所:一般財団法人 千里文化財団

『季刊民族学』は「国立民族学博物館友の会」の機関誌です。
「国立民族学博物館友の会」へご入会いただければ定期的にお届けいたします。