173号 2020年 夏

特集 土方久功と中島敦のパラオの日々

1929年以来十数年を南洋で暮らし、現地社会に溶け込み、創作活動と民族誌調査をおこなった美術家・土方久功。国立民族学博物館には土方久功の収集した民族資料、日記、草稿やノート類などが収蔵されています。一方、漢文調の端正な文体と、空間・時間を自在に操る構成力をもった文学者・中島敦。ふたりの奇跡的な出会いがあったのが、旧南洋群島のミクロネシア・パラオでした。本年は土方の生誕120年の記念の年にあたり、本特集では、その後のパラオ社会の持続性と変化の諸相もふくめ、土方の民族誌学や美術、中島の文学を振り返ります。

2020(令和二)年7月25日発行 
発行所:一般財団法人 千里文化財団

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