【終了】第80回 長崎県、潜伏キリシタンの足跡を訪ねるー生月島、平戸島、上五島をめぐる

演題
長崎県、潜伏キリシタンの足跡を訪ねるー生月島、平戸島、上五島をめぐる

生月島/カクレの最高役職者川﨑家に祀られる諸祭壇。左からお大師様、仏壇、カクレ、神棚(提供・宮崎賢太郎)

内容
 16世紀、アジアに進出したポルトガルは、貿易の拡大とキリスト教の布教を目的に日本にやってきました。イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルは1549年に鹿児島に上陸、翌年には平戸に赴き、領主・松浦隆信より宣教の許しを得ました。ザビエルが日本を去ったのちも、西九州を中心に信者の数は急速に増大していきます。
 一方で為政者は、宣教師らの影響力と信者たちの強い結束力に、次第に警戒を強めました。豊臣秀吉の伴天連(宣教師)追放令、さらに厳しい徳川政権の禁教政策を経て明治6年に禁教令が解かれるまで、二百数十年にもおよぶ潜伏の時代を迎えます。長い潜伏時代における彼らの信仰の実像とは一体どのようなものだったのでしょうか。
 現在、長崎県内の各所で見られるカトリック教会の多くは、禁教が解かれて以降、カトリックに復帰した信者らが建築したものです。一方で、信仰の自由が認められたのちもカトリックに戻らず、潜伏時代の信仰のあり方を継続した「カクレキリシタン」とよばれる人びとも存在します。彼らが伝えてきた組織、行事、神様、オラショ(祈り)には、外来のキリスト教文化の影響が見て取れますが、その信仰は祖先崇拝を土台とし、神道や仏教とともに信仰する独自に展開した民俗宗教でした。現在、彼らはもちろん身を隠すことなく暮らしていますが、時代とともに地域共同体のあり方が様変わりし、急速な組織の解体に直面しています。
 第80回体験セミナーでは「世界遺産」だけでは知ることのできない、潜伏キリシタンの足跡とその真実をさぐります。みなさん、ぜひご参加ください。

「御前様」とよばれるカクレキリシタンのご神体の掛け軸。受胎告知の場面(提供・宮崎賢太郎)

【行程(訪問先)】
■2019年2月22日(金)
◎集合
①長崎空港(10時)
②佐世保ワシントンホテル(11時)
・田平教会
・カクレの神様を祀る個人宅と解散した集団の御堂を拝見しオラショを唱えてもらいます
・平戸市生月島町博物館 島の館
・ガスパル様の祠
・中江ノ島、春日集落(車窓見学)
○平戸海上ホテル泊

■2月23日(土)
・平戸市ザビエル記念教会(外観見学)と寺院が重なる風景を散策
・松浦史料博物館
・紐差教会
・根獅子地区(平戸市切支丹資料館、オロクニン様の祠、根獅子浜の昇天石)
○ホテルマリンピア泊(レクチャー1「現代のカクレキリシタン信仰」)

■2月24日(日)
・無人島である野崎島(旧野首教会、キリシタン集落跡)
・青砂ケ浦教会
・大曾教会
・中ノ浦教会
○民宿えび屋泊(レクチャー2「潜伏キリシタンは何を信じていたのか」)

■2月25日(月)
・山の神神社
・桐教会
・頭ケ島教会(教会、キリシタン墓地)
◎解散
①有川港(14時)
②長崎駅(16時10分)
③長崎空港(17時)

講師
宮崎 賢太郎(長崎純心大学客員教授)

日程
2019年2月22日(金)〜25日(月)【4日間

申込締切
2019年1月11日(金)

募集人数
23名(最少催行人数15名)※申込先着順

参加費
134,000円(行程中の移動費、食費、宿泊[相部屋]、見学費を含む)

注意事項
・宿泊条件:2名1室、食事回数:朝3/昼4/夜3(左記以外の宿泊希望がある方はご相談ください)
・気候条件等、行程は諸事情により変更する場合があります。あらかじめご了承ください。
・正会員もしくは体験会員にご登録いただくことで、一般の方もご参加いただけます。

申込方法
◎お問い合わせ・お申し込みについて
お電話にて友の会、阪急交通社までお問い合わせください。申込締切日
2019/1/11)を目安に、参加手続き書類・パンフレットをお送りします。友の会会員以外の方は、正会員、もしくは体験会員にご登録ください。なお、正会員同伴の方は1名に限り、会員登録なくご参加いただけます。詳しくは国立民族学博物館友の会までお問い合わせください。

・研修企画
一般財団法人 千里文化財団「国立民族学博物館友の会」係
TEL:06-6877-8893 ※受付時間:平日9:0017:00

・旅行企画・実施
株式会社阪急交通社 団体営業部大阪団体支店営業2
観光庁長官登録登録旅行業 第1847号観光庁長官登録登録旅行業 第1847号
TEL:06-4795-5928 ※受付時間:平日10:00〜17:30