第74回 連続講演会「文化人類学の社会的活用」(2) 病・老い・死への現代的対応

演題
連続講演会「文化人類学の社会的活用」(2)
病・老い・死への現代的対応

内容
日本人の多くが抱く最も大きな関心ないしは懸念は、個人的なことに限ると、自身の病気や老いやさらに死に際において、誰がどの様に関わってくれるのか、自身はその際どの様な状況におかれるのかということであろう。そのような懸念或いは不安は何時の時代にでもあったが、現代的な問題としては、日本における家族の様相が大きく変貌し、或いは変貌しつつあることの認識が広がっているのに、家族に代わる組織或いは制度が発達していないこと、また病気や老いや死に関わる個人の危機的状況に対応するのに、近代化以後も、日本においては家族に大きく依存していたことが、今日の日本人の不安や懸念を大きくしていると考えられる。社会福祉の充実は一つの対応策であるにしても、個人の不安を拭うことはできない。

文化人類学或いは民族学は、多様な文化、社会の中で人類が多様な適応をしてきたことを考えるとき、現代日本における、家族の変貌と個人の人生との関わりにおける新たな展望を模索するヒントを与えうると考える。

講師
波平 恵美子(お茶の水女子大学教授)

日時
2005年3月13日(日) 14時~15時30分

場所
東京芸術劇場5階 大会議室

定員
112名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料