かんがえるための講座 「仏教と日本人 ─ 日本人にとっての宗教を考える」

これまで千里文化財団では、数多くの学術講演会やセミナーをおこなってきました。これまでの経験や蓄積してきたノウハウを活かし、当代の一級の研究者や新進気鋭の若手研究者などを招いて、新しい市民教養講座「かんがえるための講座」を開講します。

われわれ現代人は、各種メディアによって加工された情報になれてしまったせいか、自身で思考することをせず安易に答えや結果を求め、わかったような気になってすませてしまう傾向があるように思います。世紀もかわり、人口も減少しはじめ、いろいろなことが大きく変化しはじめてきています。その変化に対応するためにも、これまでのやり方を少し変えてみる必要があるのではないでしょうか。思考を鍛えるのは確かに骨の折れることかもしれませんが、自分で考えて、その考えを人に話し、反対に人の考えを聞き、その上でさらに考えるということを真剣にはじめてみませんか。

「かんがえるための講座」は、これまでじっくり思考を鍛え上げてきた人の上質の話しをじっくりと聞き、ともにじっくり考えるための場所です。1回目のテーマには宗教をとりあげ、仏教をひとつの切り口として、われわれ日本人にとっての宗教とは何なのかを考えます。

宗教について理解することは、好き嫌いを度外視して、今後の社会のあり方を考えるうえで重要なことと思われます。宗教哲学の泰斗 立川武蔵先生を講師に迎え、日本人の文化、思想における仏教の影響を探り、日本人の宗教観を考えます。

第1回 2006年10月21日(土) 「個人的宗教と集団的宗教」
第2回 2006年11月18日(土) 「宗教と世界観」
第3回 2006年12月16日(土) 「仏の姿の変容:宗教的図像と儀礼」
第4回 2007年 1月20日(土) 「空の実践:聖なるものと俗なるもの」
※時間はいずれも13:30~16:00