理事長徒然草(第3回)

大阪北部地震の対応について

大阪北部地震から10日がすぎました。国立民族学博物館は展示場や収蔵庫をはじめ、阪神淡路大震災のときに匹敵するさまざまな被害をこうむりました。震源地にちかいことや揺れの方向もあってか、それをうわまわる被害も生じています。そのひとつが3階の書庫や4階の研究室における本の落下です。図書室の所蔵する67万冊の書籍のうち、約3分の1が落下・散乱したまま積み重なってしまい、その排架作業には2ヶ月程度かかると想定されています。大阪北部地域の博物館、美術館のなかで、民博がその巨大さに対応するかのように、群を抜いて被害をこうむっていることはたしかです。

震災直後のショップの様子
震災直後のショップの様子

 民博内に事務所やショップをもつ当財団もいろいろな影響を受けていますが、職員一同、鋭意復旧につとめております。とはいえ、民博の展示場がしばらく閉鎖されているため、インフォメーションやショップのサービスが提供できなくなっています。しかし、そのかわりに、落下した図書の整理に人員を振り向けたり、収蔵庫の資料整理に人数を割いたりしています。また、ショップではネット通販に力を入れたり、仮設の売り場を模索したりしているところです。他方、『季刊民族学』や『月刊みんぱく』の編集・出版のほうはおかげさまで間髪を置かず通常どおりの業務にもどっています。

 とはいえ、残念ながら中止を余儀なくされた会合や講演会もあります。恒例の「友の会講演会」も残念ながら7月7日(土)の分は実施できなくなりました。楽しみにされていた会員の皆さまにはたいへん申し訳なくおもっております。

 予期せぬ自然災害とはいえ、みんぱく友の会の活動やサービスに支障をきたしていることをお詫びするとともに、「禍(災い)転じて福となす」のことわざのように、福=幸(さいわい)にむけて努力を惜しまない覚悟ですので、ひきつづき御支援・御協力のほどをおねがいする次第です。