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機関誌『季刊民族学』133号が刊行されました。
特集 鄭和の足跡をたどる 海からみたアジア
内容:われわれが暮らす「アジア」は、多種多様な宗教、民族が混在し、その全体の基層をなすものをみつけだすのは容易ではない。しかし、この判断は国家を単位とした「陸」への偏った視点に起因するのではなかろうか。近代以前のアジアにおける海上ネットワークを見直してみることは、グローバル化がもたらした現代のネットワークを相対化するためにも有意義かも知れない。 本特集では、ムスリムを祖先にもち、東南アジア、インドからアラビア半島まで航海した中国明代の武将・鄭和を物語の中心に据え、彼が訪れた港市や船舶の今昔に注目する。 鄭和の航跡を現代の視点からたどることで、これまでアジアとしてとらえていた以上のものが、アジアのネットワークとしてみえてくるにちがいない。
序章 海からアジアをみる 陸から海への視座転換 文・濱下 武志/写真・大村 次郷
I章 鄭和の大航海と海域世界
鄭和とその時代 文・濱下 武志/写真・大村 次郷
鄭和の航海術と琉球への影響 「航海針法」の伝播をめぐって 真栄平 房昭
媽祖 航海信仰からみたアジア 藤田 明良
天理大学付属天理図書館所蔵 太上説天妃救苦霊験経 藤田 明良
II章 港湾都市の過去と現在
海にむかった華南の人びと 文・瀬川 昌久/写真・大村 次郷
社会主義・中国のふたつの鄭和像 信太 謙三
東南アジアの交易をめぐる海民社会のダイナミクス 長津 一史
インドネシア華人の鄭和信仰 貞好 康志
スリランカ、海村の人びと 高桑 史子
宗教対立と鄭和碑文 杉本 良男
アラビア海を中心とする海域ネットワーク インド洋交易の歴史に隠されたオマーン移民 大川 真由子
終章 鄭和から続く広州のムスリムコミュニティ 文・濱下 武志/写真・大村 次郷

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